アバナフィルとは
アバナフィルは、ED治療薬です。
日本でED治療薬といえば、バイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類です。(それぞれのジェネリックであるシルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィルもあります)
しかし、ヨーロッパでもアメリカでも基本的にED治療薬の選択肢は4つです。
その4つ目がアバナフィルです。
アバナフィルは2021年現在でもっとも新しいED治療薬です。
商品名としてはアメリカでは「ステンドラ」(Stendra)という名前で、韓国では「ゼペドラ」(Zepeedra)、ヨーロッパでは「スペドラ」(Spedra)という名前で流通しています。
アバナフィルの強み
理論的に、他のPDEサブタイプと比較してPDE5の阻害率が高いため、副作用を最小限に抑えながらED治療に使用することができます。
アバナフィルの弱み
アバナフィルは今のところ、他の3種類の薬と比較してアバナフィルは新しいために研究データが少ないです。
しかしながら、そのなかでもアバナフィルは他のED治療薬よりも副作用が少なそうだということはわかっています。
そのため、薬としてアバナフィルが他のED治療薬と比べて劣っているところはありません。
アバナフィルの実際
理論的にはアバナフィルは副作用が少なくて、一番新しい優れたED治療薬のように聞こえます。
一方で、ヨーロッパでもアメリカでも他の3種類の薬と比べてアバナフィルが特別すすめられるかといえば、そんなことはありません。
アバナフィルもあくまでも、ED治療薬の選択肢の一つです。
日本では現状、アバナフィルは認可されていないため、使用するのは難しいです。
他の3種類のED治療薬の副作用で耐えられなかったという人はアバナフィルという選択肢があるのは喜ばしいことです。
一方で、これまでのバイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類の薬で副作用が耐えきれずどうしても使えない、という方は非常に少ないです。
今のところ、アバナフィルが日本で認可されるという情報はありませんが、それでもそれほど困ることはないと思います。
そして、アバナフィルの効果が他のED治療薬と比較して特別優れているわけでもありませんので、あえて非正規のルートでアバナフィルを入手することはおすすめしません。
厚生労働省は頻繁にインターネットで非正規に入手する薬の危険性について注意喚起をしています。
「平成 26 年度「インターネット販売製品の買上調査」の結果について」によると、ED治療薬であるバイアグラやシアリスの名前で売られているものを買った結果、中身が発がん性のある下痢剤があったり、痙攣を起こして救急車で運ばれた方がいたことを公表しています。
まとめ
- アバナフィルは一番新しいED治療薬
- アバナフィルの利点としては副作用が他のED治療薬よりも少ない
- ただし現状日本では認可されておらず、正規のルートで入手する方法はない
【参考文献】
EAU Guidelines Male Sexual Dysfunction 2016
Erectile Dysfunction: AUA Guideline (2018)