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バイアグラの使用で心配なこと

バイアグラの心臓への影響

はじめに

ED治療薬が気になっているものの「バイアグラを飲むことは心臓に良くないのではないか?」という疑問を持つ方は多くいらっしゃいます。
実際に、過去にバイアグラを飲んだ方が心臓発作を起こしたという例があるため、そのような疑問を抱くことは自然です。
しかし、現在の医学では、「バイアグラは心臓に負担をかけない」ということが知られています。

ではなぜ、今と昔で、バイアグラの心臓への影響に関して認識が変わったのでしょうか。
EDとバイアグラによる心臓への影響も含めて、具体的に見ていきましょう。


バイアグラの心臓への影響

まず結論としては、「バイアグラの服用により、心臓発作(医学的には心筋梗塞や狭心症)が引き起こされることはありませんが、心臓に対する副作用はある」ということです。

バイアグラは、ペニスの血管を広げ、ペニスに流れる血液の量を増やすことで、勃起を促します。
その際に、ペニス以外の血管にまで影響が広がってしまうことで、副作用が生じます。
そして、心臓に影響が出る場合は、

  • 0.1~1%未満:胸痛、動悸、頻脈
  • 0.1%未満:不整脈、不完全右脚ブロックなど

このような、副作用による症状が報告されています。
ただし、いずれも軽症であり、自然に良くなるものがほとんどです。
また、不完全右脚ブロックというのは不整脈の一種であり、加齢によって生じるものでもあるため、特別な治療は不要です。

このように、軽症ではあるものの、1000人に1人の割合で、バイアグラを服用した方に動悸や不整脈などの副作用が生じることは確かです。


EDの方の心臓の危険性

先述したように、「バイアグラは心臓発作を引き起こさない」というのは事実である一方、過去に「バイアグラは心臓に危ない」と言われたのも確かです。
このような認識の違いが生じる大きな理由として、根本的に「EDの方は心臓発作を起こしやすい」ことが挙げられます。

ED = 勃起不全は、言い換えれば、ペニスに十分な血液が流れない状態であることを指し、これは「ペニスの動脈が傷ついている状態である」と言えます。
そして、”動脈の一部である”ペニスの動脈が傷ついているということは、体の他の動脈も傷ついている可能性が高いということが言えます。
そのため、EDの方は、バイアグラの服用の有無に関係なく、そもそも心臓発作を起こしやすいのです。

実際に、EDの方はEDではない方に比べ、心臓の血管に病気を持つ可能性が1.47倍高いという研究結果もあります。
このように、EDが生じる要因を見ていくと、体の他の部分へのリスクにも繋がっているということが分かります。


まとめ

当記事では、EDやバイアグラによる心臓への影響について、ご説明しました。
まとめますと以下の通りです。

  • バイアグラの服用により、心臓発作が引き起こされることはありませんが、心臓に対する副作用が生じる可能性はあります。ただしいずれも軽症であり、自然に良くなるものがほとんどです。
  • 一方で、EDの方は心臓発作を起こしやすいです。

EDやバイアグラによる心臓への影響を理解した上で、上手にバイアグラを使っていきましょう。

【参考文献】
バイアグラ  50mg 添付文書

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